まだBLが浸透してなかった頃は、「BLといえばコレ!」というようなフォーマットがありました。
基本的に、金持ちの会社員や芸能人で、性格は「俺様についてこい」の傲慢タイプ、外見はもちろんイケメンです。
最近のBL業界には多様性がありますが、この王道にはまだまだ根強い人気があります。
この王道の設定の多いジャンルの一つであるヤクザBLは、実は王道を求める方にピッタリなジャンルです。
有名な作者もヤクザBLに挑戦する人も多いので、読んだことは無くても、聞いたことのあるタイトルも多いです。
今回は『ヤクザBL』についてピックアップし、おすすめの漫画をランキングにして紹介していきます。
ヤクザBLの魅力
ヤクザ系BLの特徴は、「独特な世界観」「読めない展開」です。
義兄弟やケジメというような裏稼業の濃い世界観で生まれる萌えは、一度ハマると癖になります。
情に熱く、命を預けて信頼して、腹を探りあい、命のやり取りの多い裏稼業はメリーバットエンドも少なくありません。
場合によってはハラハラするようなシーンも多く、その為、どんな終わり方になるのか最後まで想像がつかないところが面白いところです。
暴力的な表現もあり、エッチなシーンも登場人物が複数に襲われるなど、人によっては気分のよくない部分もありますので、地雷のない人におすすめです。
ヤクザBLランキング
1位:NIGHTS BEFORE NIGHT
| 作品名 | NIGHTS BEFORE NIGHT |
| 作者 | ナツメカズキ |
| ヤクザ側 | 元ヤクザ受け × ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | 健気、黒髪攻、ゲイ |
| カップリング | 組長の本妻の息子×元ヤクザゲイデリヘルオーナー |
| 見所ポイント | 眠れぬ夜を解く、愛と救済 |
元ヤクザのデリヘルの店主・春は、完全には足を洗えず、一条組の問題児息子・雪鷹を期間限定で預かることになるところから話が始まります。
文句を言いながら世話を焼いてくれる春に惹かれていく雪鷹は、最初はツンツンしていたのに春の色気に当てられ、春に「雪鷹って呼べよ」と年下の可愛さをぐいぐい出してきます。
死んだ元カレ・時雨を忘れられない春は、痛々しくて切なくて…
これを超えるのは雪鷹には難しいじゃないかと思いましたが、力強い言葉で春を救ってくれる場面やとにかくお互いが大切だと伝わる場面がたくさんありました。
大きい子供だった雪鷹が年相応に成長してくるところも見どころです。
「極道」というしがらみがよく表現されており、展開が読めませんでしたが、最後は感動する展開をお約束します。
「MOS」という作品のスピンオフ作品ですが、読んでいなくても大丈夫です。
ですが、読めば結局どちらも購入したくなる作品です。
2位:囀る鳥は羽ばたかない
| 作品名 | 囀る鳥は羽ばたかない |
| 作者 | ヨネダコウ |
| ヤクザ側 | ヤクザ受け |
| エロ度 | |
| ジャンル | 淫乱、年下攻、トラウマ |
| カップリング | 元警察官×ドM淫乱ヤクザ |
| 見所ポイント | 福山雅治絶賛!美しいヤクザに惹かれてく! |
ヤクザといえば警察官!
その王道なカップリングの中でもおすすめなのがこちらの作品です。
映画化された作品で、長期のシリーズ化がされるほどの人気作品です。
淫乱でドMの若頭・矢代と付人兼用心棒をすることになった元警察官・百目鬼がお互いに惹かれていく話。
しかし、取り巻く環境は単純ではなく、命のやり取りの多い業界で大事なものを作りたくない矢代の切実さが切ない話です。
巻数を重ねるごとに増す矢代の色気や百目鬼の心情の変化はシリアス展開の多いこの漫画の魅力!
同時に、シリアスなのに登場人物達の言葉遊びのような掛け合いにくすっと笑ってしまうようなところがあり、メリハリの効いた作品です。
ずっと肩肘が張ってしまうと読んでいても疲れてしまいますが、緩急があるのでずっと読んでいられます。
BL業界でもなかなか少ないですが、状況がコロコロ変わる面白さは長期連載の良いところで、続きが気になって仕方ないです。
3位:Flaver
| 作品名 | Flaver |
| 作者 | さちも |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | 同級生、再会、巨根 |
| カップリング | クズニート×ゲスヤクザ |
| 見所ポイント | ホームレスニートのクズとインテリヤクザのゲスの再会BL |
インテリヤクザ・下條がかつて、唯一敗北を味わった同級生のホームレス・久瀬と再会し、犬として側に置くというところから物語が始まります。
復讐から始まるBLなのかと最初は思っていましたが、実は執着愛といういい意味で裏切られた作品でした。
恋愛関係というよりはかつての「ライバル関係」が二人の中にあるので、話すにしてもHをするにしてもとにかく譲らない!
BL漫画では、受け側が中世的なキャラが多いですが、ここでは「男同士」というのをとにかく意識させられました。
高校の時の一言が気になってキスができないなど、クズのくせにピュアな悩みがあったりときちんと萌える部分が度々あります!
その度に「クズのくせに!」と叫びたくなり、ギャップ萌えにグッときます。
過去の気持ちや現在の気持ちを知った時、わかりにくかった態度に説明がつき、もう一度読み返しました。
リバっぽい雰囲気はありますが、リバはありませんでした。
好きな方は十分注意して選んでください。
作者・さちもさんは、毎回挑戦するかのような新しいジャンルに挑戦しており、今回の作品も攻め攻めでした。
4位:結んで、ほどいて、キスをして
| 作品名 | 結んで、ほどいて、キスをして |
| 作者 | 三月えみ |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | 同級生、一途、スーツ |
| カップリング | 同級生ヤクザ×洋品店を営むテーラー |
| 見所ポイント | 人と人情が交差するドラマチックラブ |
下町の商店街で洋品店を営む板橋は、10年ぶりにヤクザになった中学同級生の足立と最悪の形で再会してしまう、というところから物語が始まります。
この漫画の魅力は主人公が誰を選ぶのかギリギリまでわからないところです。
板橋には同じ中学の時から気になっている品川という男への想いがあり、ギリギリまで板橋がどちらに転ぶかわかりません。
よく話が練られていてどこで心が足立に傾いたのかたくさんの人が考察をしていました。
登場人物の中で、特に足立が魅力的で、とにかく表情が豊かなところが良かったです。
攻めの表情は、受けよりそこまで重要視されていないことが多いのですが、この漫画の足立の笑顔や緊張した表情などたくさんのパターンがあり、すごく引き込まれました。
どんな気持ちなのかがよくわかる表情に甘酸っぱい気持ちにさせられます。
スーツ好き、ストーリー重視の方におすすめの作品です。
5位:うそつきと狼
| 作品名 | うそつきと狼 |
| 作者 | やまち |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | スパダリ、ほだされ、強気 |
| カップリング | 俺様ヤクザ×ツンデレフリーター |
| 見所ポイント | ひとハメ100万!?溺愛陥没乳首 |
金持ちの男が酔って寝ている間にHをしたふりをしてお金を騙し取っていた奏が桜田組の若頭・鷹臣と出会い「面白そうだな」と1ハメ100万で一夜を共にします。
作者・やまちさんは、他作品でもテーマのような性癖を入れていますが、この作品では「陥没乳首」でした。
そのためか、可愛がるようなねちっこいHが多く、負けず嫌いの奏との相性がとてもよかったです。
奏が気に入った鷹臣が奏を囲い、幸せにしていくルートが出来上がったシンデレラストーリー。
展開は読みやすかったですが、金持ちを憎む奏の過去が切なかったり、当て馬のようなキャラに嫉妬するシーンがあったり…。
300ページの中においしい展開がいっぱい詰まっており、読みごたえのある作品でした!
『溢れて零れて、我慢できない』のスピンオフですが、スピンオフとは思えないくらい中身が詰まっています。
6位:四代目・大和辰之
| 作品名 | 四代目・大和辰之 |
| 作者 | スカーレット・ベリ子 |
| ヤクザ側 | ヤクザ受け |
| エロ度 | |
| ジャンル | メガネ攻、男前受、再会 |
| カップリング | 保育士×大和会四代目 |
| 見所ポイント | 『受け』の良さが全面にでた作品! |
失恋の傷を抱え、九州にやってきたヤクザの若頭・辰之。
本作は辰之が酔った流れでお持ち帰りされてしまい、初恋相手のみのり先生と間違えて望を誘惑して一夜を共にする所からスタートします。
こちらの作品の見どころは特に主人公・辰之の懐の深さです。
ヤクザの跡取りとして育てられ、不自由ない生活をしているワガママボーイかと思いきや…。
自分を犯した相手にも人情を見せたり、自分の落とし前を自分でつけるために体を張ったり、とにかく男前です!
主人公の名前が漫画のタイトルであることに最初は疑問がありましたが、読んで納得しました。
彼こそが主人公です。
Hシーンは陵辱される部分もありますが、胸焼けせず、しかし、玩具を使ったりとエロエロな仕上がりになっていて文句の付け所はありません。
こちらの作品『みのりの手』のスピンオフとなっていますが、本作品の方が人気がでた形になるほどですので、間違いなくおすすめの作品です。
7位:リンクス
| 作品名 | リンクス |
| 作者 | キヅナツキ |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻&受 |
| エロ度 | |
| ジャンル | すれ違い、ツンデレ、健気 |
| カップリング | ヤクザに引き取られた跡目候補×ヤクザ組長の息子 |
| 見所ポイント | 4人組の”なり損ない”の恋人たちがリンクするオムニバス |
『ギヴン』の作者でお馴染みのキヅナツキさんの作品です。
こちらの作家さんは人物の設定が上手で、どの登場人物も魅力的で印象的です。
こちらの作品はオムニバスなので四つの作品が一つの漫画となって少しだけ繋がるようになっています。
一つのストーリーを読むことで、別の視点からの印象が変わってくるところがオムニバスの面白さです。
ヤクザものもその一つなのですが、まだヤクザものに馴染みがない方やそもそもジャンルというものが定まっていない方におすすめの作品です。
心情を読み取るために何度も読み直したくなるほど切ない心情を描くのが上手です。
絵も安定していて、綺麗で物語の中に深くまで陶酔することができます。
ヤクザもののジャンルとしては弱いかもしれませんが、素晴らしく良い作品なので7位にさせていただきました。
8位:躾けてとかして暴いて愛でて
| 作品名 | 躾けてとかして暴いて愛でて |
| 作者 | 桐式トキコ |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | Sub/Dom、年下攻、メガネ受 |
| カップリング | 高校時代の後輩ヤクザ×俺様整形外科医 |
| 見所ポイント | Subとして「求める欲」とは何か… |
まだ浸透はしていませんがSub/Domのジャンルになります。
Subの「命令されたい」「支配されたい」という欲求を満たすため、整形外科の橘花は風俗街に足を運ぶ、高校時代の後輩で現ヤクザのDom和二塚愛と再会する。
そこで「先輩のDomになりたい」と迫られるというところから物語が始まります。
「支配」「躾け」などのワードが出てきて物騒な印象がありますが、それを「甘さ」に変換できているところがこの作品の魅力です。
というのも、卒業後もずっと橘花を思い続けていた愛は、普段は無表情ですが、橘花の前ではゆるゆるになる一途キャラ!
大好きだからこそ橘花の望むHをする姿からは痛いだけがSMではないというのが良くわかります。
Hシーンも満足できるもので、受けの本当の欲を暴くことで、ただでさえ甘かった部分が最後のHには甘々のドロドロになります!
9位:ハッピー・オブ・ジ・エンド
| 作品名 | ハッピー・オブ・ジ・エンド |
| 作者 | おげれつたなか |
| ヤクザ側 | 裏社会攻 |
| エロ度 | |
| ジャンル | 両片思い、チャラ男、不憫 |
| カップリング | イケメン傷害男×人生底辺ヒモカス男 |
| 見所ポイント | 愛に飢えたふたりの歪な不協和音 |
デンマで殴られるというところから話が始まり、それだけで衝撃的です。
どんなパンチの効いた作品なのかと気になって手に取った方が多数いると思いますが、「不安」や「焦り」が題材なようでした。
小学生からおにぎりを奪う千尋のクズっぷりはかなり振り切れていて清々しさがあります。
しかし、読み進めていくと冷たいケイトの人間らしい一面を感じられたりと読むほどメインの二人とも好感が高まります。
そして、同性愛者ならではの葛藤を感じることもできる作品でした。
近年では性思考も受け入れがちなところがあるので、他作品の中でも周りの人が理解あることが多いです。
この作品ではそういった葛藤も描かれており、悩みや葛藤などBLの良さを再確認できました。
ジメっとしていて、重厚感ある作風ですが、所々にドラマチックな展開もあります。
シリアスな作品が好きな方におすすめです。
10位:お金ありきの関係ですが
| 作品名 | お金ありきの関係ですが |
| 作者 | 櫻井ナナコ |
| ヤクザ側 | ヤクザ攻め |
| エロ度 | |
| ジャンル | 嫉妬、黒髪受、年下攻 |
| カップリング | 飢えたヤクザ×人間不信の男娼 |
| 見所ポイント | 借金返済の為に”いつでも抱かれる”ヤクザのイロに |
親友の借金の連帯保証人になってしまい多額の借金を抱えるノンケ・真は男娼をしてお金を稼いでいた。
若頭の側近兼ボディガード・牧に出会い拉致され、「5倍のお金を出すから専属になってくれ」と頼まれます。
牧の笑い方はめちゃめちゃ胡散臭いと思っていましたが、意外と真面目で「真大好き♡」でした。
裏切りを許さないヤンデレタイプなのも個人的にはツボに入りました。
その時の笑顔がかなり良かったです。
Hも愛があり、とにかく真の身体の負担にならないように考えて配慮されていて、前半はタッチや素股でした。
(ちゃんと挿入もあります笑)だからこそ、人間不審の真の心が絆されているところが良かったです。
時間かけて、少しずつ絆した末の思いが繋がるシーンはじれじれした気持ちをスッキリさせてくれました。
王道のストーリー展開でメリバやシリアス展開が苦手な方にも安心して読めます。
ヤクザBL初心者の方におすすめできる作品です!
まとめ
シリアスなシーンの多いヤクザBLですが、意外と面白い掛け合いの場面もよくみられるギャグ要素強めの作品も中にはあります。
読んだ経験のない人は「怖そう」と思われがちですが、男性社会なのでBLとしての想像力はよりかき立てられます。
基本的に登場人物はガタイがよく、情に熱い人間が多いです。
持論ですが、情に熱い人間が多く登場するヤクザものはBL漫画に向いています。
「中世的な顔には飽きた男と男のぶつかり愛♡が読みたい」という人や「生死が掛かった展開の読めない漫画が読みたい」という人におすすめです。











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